「普段の業務」を記述すれば
システムを作れます

「普段の業務」を記述することで、情報システムを作り、維持していける技術があります。
どのようにするのか説明しましょう。まず、業務で使っている伝票や帳票などに記載されているデー
タと、業務の手続き(流れ)に着目し、業務でどのようなデータを扱い、どういう流れで処理を進めて
いくかを、一定の書式にまとめます。業務の担当者(ユーザー)の視点(ビュー)で業務をまとめたも
のですから、これを「ユーザービュー」と呼びます。
後はコンピュータがやってくれます。ユーザービューに基づいて、あなたの企業が使うシステムを自
動生成します。コンピュータ技術やプログラミング言語を学ぶ必要はありません。
ユーザービューには、あなたの企業の業務知識が集約されています。業務を改善した場合、ユーザー
ビューを修整してください。ユーザービューを維持管理すれば、あなたの企業の財産である業務知識を
社内でしっかり引き継いでいけるのです。
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試作品を確認できます

ユーザービューと自動生成技術を使えば、システムの試作品をすぐに用意できます。業務の担当者は
試作品を操作し、自社に必要な機能を備えているかどうかを検証することが可能です。
不具合を見つけたら、試作品そのものではなく、ユーザービューを修整します。すぐに修整された試
作品を自動生成できますので、それを確認します。確認と修整を繰り返していき、修整個所が無くなっ
たら、そのまま本番システムとして利用できます。
こうすることで「開発会社に頼んでいたシステムが出来上がってきたので確認したが、
必要な機能が備わっていなかった」といった、よくあるトラブルを無くせます。
本番システムを使い始めてからも、修整は欠かせません。市場環境や法制度、経営戦略が変わるから
です。変化に応じて、業務を見直し、ユーザービューを修整すれば、システムを変えられます。これま
では開発会社に頼む必要があったシステムの変更作業を、自分たちの手で実行できるのです。
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ITの変化にはITで対処します


ユーザービューと自動生成技術があれば、IT(情報技術)の進化と変化にも追随できます。使ってい
たコンピュータが古くなり、新機種に切り替える。基本ソフト(OS)をバージョンアップする。どちら
の場合でも、新機種あるいは新バージョンの基本ソフトに合ったシステムを、ユーザービューから自動
生成できます。
ITの変化に、あなたのシステムが振り回されることはもうありません。これまでは新機種や新バー
ジョンに合わせて既存システムを修整したり作り直したりするため、本番システムを使い始めた後でも
開発要員を大勢抱えておく必要がありましたが、これからの変更作業は自動生成技術が代替してくれる
のです。
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